個人事業主はサラリーマンのように企業年金がなく、もっぱら国民年金のみが老後資金の形成手段であったため、十分な備えをすることが難しいのがこれまでの状況でした。しかしながら、近年導入されたイデコ(iDeCo)によってそのような状況は変わりつつあります。イデコは個人型確定拠出年金の愛称で、これまで企業しか利用することができなかった確定拠出年金制度を個人でも利用できるようにした画期的な制度です。あらかじめ毎月の拠出金額と投資対象となる商品を決めておくことによって、定期的に積み立て投資を行うことができます。この定期積み立ては、ドル・コスト平均法という考え方が背景にあり、長期にわたって同じ金額を投資することで短期的な投資対象の価格変動リスクを抑える効果が期待できます。

イデコのメリットと投資すべき商品とは

このイデコですが、積み立て投資ができるだけでなく税制上も優れたメリットを有しています。具体的には、毎月の拠出金額を所得から控除することができ、それによって節税効果が得られることになるのです。そのため、年間の拠出金額の合計に適用税率を掛けた金額分税金を抑えることが可能です。次に、イデコで投資すべき商品ですが、基本的には資産分散効果を利かすことができ、かつ手数料も安いインデックスファンドを選ぶことがお勧めです。なるべく一つの商品だけでなく、日本株ファンドと外国株ファンド、株式ファンドと債券ファンドといった複数資産を組み合わせるようにするとよいでしょう。

イデコ(iDeCo)は「個人型確定拠出年金」の愛称です。簡単に言うと、老後に備えて自分で資金を積み立てるための、お得な制度のことです。